彼と別れた後に読んだ本です。
私はKindle版で持っています。この本めっちゃ好き。
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読書感想文
どんな本?
対人関係や安心感の土台となり、その人自身を守ってくれる「愛着」について。
著者は精神科医の岡田尊司さん。
医学モデル(身体に起きた症状を診断し治療)の観点だけではなく、愛着モデルに着目することで、さまざまな不調が安定した…愛着ってすげえ重要じゃん…!って本。

もっと愛着に目を向けていこうぜ〜いえ〜い!って感じ。
※こんなおかしなノリの本ではありません
「もちろん従来の医学モデルも大切だけどね!これまでの診療経験上、時と場合によってどちらに重点を置くか、併用も大事だと思うんだよね!」って感じ。
なぜ「愛着」が重要なのか。
愛着タイプの種類や特徴。
愛着障害の克服方法。
克服に重要な安全基地とは?
安全基地になるための条件。
愛着タイプ別の対応(アプローチ)方法
私は彼と別れた後に「彼は一体なんだったんだろう…?!私はどうすれば(どんな対応すれば)よかったんだろう?!」というわだかまりがずっっっっっと心に残ってモヤモヤしていたので、私自身が納得するのにとても良い本でした。
もっと早く愛着障害という知識欲しかった…!って思った。
彼と付き合っている当時「パーソナリティー障害」についても調べていたんだけど、それらの土台には「愛着」が深く関わっていたんだろうなぁ…なんて思ったよ。
安全基地
本の中に何度も出てくる「安全基地」という概念。
本人が「ここは安全だ」と思える関係(存在)をそう呼ぶらしい。
本来は、子供の頃に1番近くにいる保育者との関係が安全基地として機能することが望ましいみたい。
(一般的には親だと思う。)
私たちは生まれた時は何も知らないじゃん?(赤ちゃんだから!)
そこから不快感やら安心感やらを感じて学び、覚えていくと思うんだよね。
最初に覚えた感覚を元に大きくなっていくから(基礎問題を経て応用問題解くみたいな感じ)…そりゃスタート(赤ちゃんの時)の時に土台となる安全基地をしっかり作れた方が良さそう〜!…と思った。


愛着障害は大人になってからも「育て直し」が可能なんだって!
めっちゃ素敵じゃない?
愛着障害が改善した例がたくさん載っていて、想像も理解もしやすかった。
愛着タイプ別のアプローチ方法も事細かに書いてあるよ。
私は非常〜に納得したし、非常〜に勉強になった。
「安全基地の条件」なるものも書いてあるんだけど「マジでこれ親じゃん?!」って感じた。
愛着タイプによって(程度によっても)対応は変わるらしいんだ。
私は元カレに対し「なんでわかんないんだよ?!思考回路どーなってんだよ?!アホなんか?!」とか思ってたけど(←w)、そういうのも好ましくないようだ。
いやまあ、、、そりゃそうかw
私は彼に対して安全基地たる対応をちゃんとできてたんだな〜と思う部分もあれば、全然よくない対応もしてたんだな〜と思い当たる部分もあり…刺さる部分も多々あったよw
彼と付き合ってる当時にこの情報に辿り着きたかったな〜…なんてことも思ったけど、
「そもそも私には無理だった」ということを改めて認められたので、結果として良かったです。
仮の安全基地で安定を図るのもあり
臨時、仮の安全基地でもとりあえずオッケーらしい。
親と子供の愛着を改善したいけど、親自身が安全基地として機能するには、まだ難しいんじゃね?って時は、カウンセラーが子供の臨時の、仮の安全基地として機能することもあるらしい。
できれば第三者かつプロの手を借りるのがいいと思うって書いてあって、うんうん!と頷いてしまった。
安全基地(仮)で安全感を感じて、信頼関係を構築するリハビリのような、学び直しのような、それこそ育て直しをするらしい。
もちろんその後に本来の目的である親との愛着改善に取り組むらしい。
親のカウンセリングしてたら親自身も愛着障害で、まずはそっちの治療から…なんてことも多いみたいだよ!
興味深いなぁ。人には人それぞれ背景があるんだよなあ。
依存先は多くあった方がいいって話もよく聞くけれど(家族、友人、サークル、職場、趣味の場とか色々)、それと同じ感じなのかな?
土台の愛着形成(生まれてからすぐ1番最初に関わる人間との愛着)でつまずいても、後々出会った友人との愛着形成で落ち着く…なんてパターンもあるらしいからね。
私も不安定な愛着抱えてるんじゃね?
愛着障害の原因や例を読むうちに、私も思うわけですよ。

あれ?若干私にも当てはまる部分が…
なきにしもあらず…!
元カレと別れた後、長い期間実家生活をしてたんだけど、私はそこで自分の愛着を育て直したように感じています。
昔は実家に帰るの全然好きじゃなかったんだよね。
家族にも気を使うし、気を使うのって疲れるじゃん?←w
だけど家族と共に実家で暮らして、、、家族と実家が大好きになりました。
いやもう、万々歳だよねw
「彼との付き合いを経たからこそ」とも言える。
彼が手に負えなさすぎて家族にはちょいちょい愚痴ったり相談に乗ってもらっていたし。
元カレと別れて「しばらく恋愛しなくていいや〜疲れた〜」って感じだったけど、家族のあったかさを改めて感じて「どんな形でもいいから(結婚とかじゃなくてシェアハウス的なノリでもいいから)、私も家族を得たい!」って思えたもん。
支えてくれた家族や友人のおかげです。ありがたいぜ。
本を読んでいて、モヤっとしたり、チクッとした部分があったら、そこに自分が気にしていることが隠れている可能性あるので、その辺も意識して読むと、より一層面白いと思います!
ちなみに、私は元カレのことを「違う階層に住む民」と表現していたんだけど、本には下記の通り書かれてて、私が感じてた感覚をより具体的に言語化してもらえた気がしてスッキリしました。
愛着タイプが違う人は、言語の異なる「外国人」のようなもの
出典:愛着障害の克服
まとめ
元々は「元カレへの理解を深めたい」と思って手に取った本だったけど、私の救いになりました。
「育て直しができる」というフレーズがすごく好き。
でも下記も意識すべし…だよ。
幼い子どもの頃であれば、何事も許してあげて、献身的に愛情を注ぐ気になれたかもしれないが、大きく成長した今となっては、つい常識的な考えになり、「いい加減にしろ」と思ってしまう。
出典:愛着障害の克服
育て直しは、赤ん坊を育てるよりも、ずっと大変なのである。
大変だと思う…なんとなくわかる。
愛着障害というものが存在すること、原因や特徴、克服方法など、こういう知識を入れることは実生活の中でも役に立つと思ってる。
愛着は人との関係性の中で非常に重要な役割を担うものだと思うからさ〜。
土台になるものというか。だから知ってて損はないと思うのです。
もちろん知識に縛られすぎてもいけない…ってのも覚えておきたい。
知識に引っ張られすぎて視野が狭くなっては、元も子もないと思うからね。
大切なのは使い所だ。
相手に誠心誠意向き合う心を持つこと。
自分に向き合うこと。
基本的にその辺が大切なんじゃないかな〜と私は思うわけです。
とりあえずおすすめの1冊です!
ぜひ読んで欲しい!そして読んだら感想を聞かせてほしいです〜!
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